株式会社エスディーシー
プラズマ熱処理部品の汎用化という山頂をめざす!
航空機部品に使われる高信頼性の部品を汎用化
(株)エスディーシーは、チタン製などのネジにプラズマ熱処理を施すことで、航空機にも使用可能な、高性能で信頼性の高いネジをつくる技術をもっています。しかし、航空機用だけでは市場が狭く、技術の汎用化が課題となっています。近い将来見込まれる熟練技術者不足への対応も必要です。この「次世代プラズマ制御によるチタン・ステンレス高信頼性摺動・締結部材の開発」では、自動車用、産業機械用などさまざまな部品の加工条件のデータを集め、システム化することで、どのようなチタンやステンレス部品でも経験と勘に頼ることなくプラズマ熱処理することをめざしています。

航空機用チタン製ボルト

プラズマ浸炭処理装置内部の写真
10年に及ぶプラズマ熱処理技術の開発
(株)エスディーシーは、この10年余り、プラズマ熱処理技術の開発を進めてきました。プラズマ熱処理技術とは、真空炉内で励起させた炭素イオンを金属材料に拡散浸透させることで、金属表面を硬化させる技術です。大阪府立産業技術総合研究所内に設置した小型のパイロットプラントの稼動に始まり、いまは堺工場内の大型量産処理装置で試作・量産のデータを集めています。現在、開発の最終段階に入っており、既に国際宇宙ステーションのチタン部品への採用実績もあります。いよいよプラズマ熱処理技術の普及に向けた取り組みが始まりつつあります。これまで大阪府立産業技術総合研究所、NEDOなどの支援を受けながら、おもに親会社の(株)田中と(株)エスディーシーとで開発を進めてきました。

プラズマ熱処理用大型量産処理装置
山頂までの残り1合を登り切るために
「中小企業ものづくり高度化法は、開発段階を山にたとえると、9合目までたどりついた企業が、資金的に苦しい残り1合を自力で登り切るために大きな支援となる法律です」と開発に携わってきた田中弘一代表は語ります。今まで多くの中小企業が、山頂を目前に、資金不足で技術を他社に売り払うのを見てきました。その結果、技術が海外流出することもあります。それでは日本のものづくりは守れません。「この支援制度を活用して開発を成功させることで、これまでに受けてきた支援が自社の力、日本のものづくりの力に生かされる」。そう田中代表は確信しています。

田中弘一代表取締役
会社概要
| 会社名 | 株式会社エスディーシー |
|---|---|
| 所在地 | 〒590-0984 堺市堺区神南辺町4-132-1 テクノフロンティア堺 |
| TEL | 072-224-7477 |
| FAX | 072-224-7488 |
| URL | http://www.sdc-tanaka.co.jp/ ※(株)田中と共通 |
